カミヤマ

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正直

「だって、それはお前らしくないじゃん!」
とか、
「俺が守ってやるから、何でも言いな!」
とか、僕に言って笑う。
あなただけは僕を『肯定』してくれる。
なのに僕は、
『君に言ってないことがあるんだ』
その言葉すら言えない。

『本当は全て嘘でね、』
こんな要らない羽を取っ払って、

『僕はヒトじゃないの』
地に足をつけて、

『こんな僕でも好きでいてくれますか』
あなたと同じになれたなら。

あなたの言う『僕らしさ』ってなに?
もし僕が『僕らしくないもの』に変わったら、あなたはどう感じるの?

「お前はお前じゃん」
また笑って、僕を抱きしめて許すんだろうか。
「そんな奴と付き合いきれない」
目も合わせないで、人が変わったかのように突き放すんだろうか。

あなたと対等に、正直に話せたならどんなに楽だろう?

嘘を吐き続けるのは気持ちが悪い。
けど、正直に話すのも怖いよ。

まだ僕は『あなただけの僕』を作りに行かなきゃ。

6/2/2024, 12:03:30 PM