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閉じた眼にかかる柔らかい光が、小憎たらしい。
眠りに沈んでいた意識が浮上する。
意識はまだ半分以上微睡んでいるから、このまま寝返りを打って二度寝を決め込みたい。
しかし、過去の経験からして、二度寝をすれば確実に遅刻する。
目覚まし時計を複数用意しても、スヌーズ機能を何個セットしても起床出来なかった。
こうなったら最終手段として、カーテンの裾を幾らか短くして、そのすぐ下にカーテンを枕側にして就寝するようにした。
そうすると、朝日が昇るとカーテンの下から陽光が差し込み、直接に顔に……閉じた眼に直接当たるのだ。
正直眩しいし、夏などの季節によっては大分早い時間に目覚めてしまうこともある。
しかし、遅刻を免れるためには、二度寝の誘惑を振り切るしかないのだ。
私は起き上がり、溜め息を吐いた。
「あーあー、床が……」
遅刻しなくなったのはいいが、直射日光が当たる床部分が焼けてしまっているのだ。
今度は床を焼かないようにように布団を敷きっぱなしにするか、ラグなどを購入するか考えなくてはいかないな

10/17/2024, 9:34:39 AM