小音葉

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肌を刺す砂塵
負けず劣らず星屑は煌めく
拡散する光が私を惑わせる
正しさ、過ち、救いと咎
語る口が多過ぎて、何も聞き取れなくて

歪な器から溢れていく
穴だらけで鉄臭い
汚れた手を潜り抜けて、星の欠片が針となる
罪を継いだ子どもは、命辛々
茫漠たる旅路を往く
求めたのはひとつだけ
背負う覚悟は決めていた

愛を与えられなかった者が
愛を与えることが出来るだろうか
赦されなくても、赦すことは出来るか
応える声はいずれ内から溢れるだろう

夜が更けて
ただ地平線の彼方に、在りし日の幻影を見た

(どこ?)

3/19/2025, 11:06:31 AM