アルバムの中の写真の幼い私は
水玉のスカートを履いて白いブラウスを着ていた。
膨らませた浮き輪をお腹の所にとうし
麦わら帽子もかぶって、家の前での写真撮影だというのに、
「海行くのよ。いいでしょう」
という顔で写っている。
幼い私の右側には思い出より少し若い
ばあちゃんが一緒に写っている。
写真を見ながらばあちゃんの事思い出そうとするけれど、ばあちゃんと会えなくなって大分経つから、良い思い出も嫌な思い出もあまり思い出せない。
それでもなぜだか、夏になる度に
ばあちゃんの綺麗な水色の着物思い出す。
9/5/2024, 11:48:54 PM