「〇〇は行きますかー?」男女問わず仲の良い君は、クラスのかわいい女子にご飯に誘われていた。「いいですよ。このあと何もないし」と返す君に、女子は喜びを隠せない様子だった。それを教室の奥から聞いていた私。素直になれない、旅行のお土産も渡せない私が入っていける領域ではなく、君がまた遠く感じてしまった時だった。「どこで食べるー?」って女子が言っているころ、門の外に出た時は、ここ最近で一番寒い夜だった。「手ぶくろ、ほしいな」と小さく囁いた。
12/27/2024, 12:29:52 PM