人と関わるたび、私はどこまでが“自分”で、どこからが“相手”なのかを考える。
優しくしたいと思うし、相手の気持ちも分かりたい。けれど、気づけば人の感情を自分の中に入れすぎて、勝手に疲れてしまうことがある。
「大丈夫?」って聞かれても、本当は大丈夫じゃないのに笑って返す。
「平気」って言った瞬間に、心の中で少しだけ自分を裏切った気がして苦しくなる。
誰かに踏み込まれるのが怖いくせに、孤独も怖い。
その真ん中で揺れているのが、私の“境界線”だ。
本当は、はっきり線を引けたら楽なのかもしれない。
でも、その線を少しにじませてしまうのが、人間らしさでもあると思う。
心の境界線は、守るためだけじゃなく、つながるためにもある。
そのことを、最近ようやく少しだけ分かってきた気がする。
心の境界線
11/9/2025, 1:50:21 PM