透明な硝子は、無味乾燥な透過光を大理石へと。
精巧に鉛桟で結合された硝子は、秩序だった形を作り……。
もし、色があれば。ここはどんなに美しいことかと、訪ね人は、息を吐く。
色の無いステンドグラスに囲まれたこの場所は、色の無い光をただわたしへ。
飾りのひとつも無い、真っ白な服を着たわたしは、温くて薄い水で足裏を濡らして。
大理石の円の中、1人。
光に監視されながら、創造主への祈りを捧げる命。
この身体が、なにもかもを反射して、消えてしまえたらと。
頭の悪いことを考えて、今日もわたしは1人。
世界にひとりきり。
■お題-無色の世界
4/18/2026, 12:34:16 PM