ネジが外れたウサギ

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嫌なことの積み重ねで心を病んだ十年前。

そのときの心の薬となったのは、

一種のファッション雑誌だった。


non-noとかZipperとかCanCamとか、

さまざまな青文字系や赤文字系のファッション雑誌を

読んできた私にとって、

心の薬となったモード誌だけは

私に知らない世界を見せてくれた。


服の価格とか、似合う似合わないとか、

そんなのはどうでも良くて

ただ、その雑誌(ヴォーグとか装苑)に出てくる服は

その頃の私にとって、

見ているだけで幸せなアートだった。


その服を芸術らしく魅せている写真こそが

心の薬となった、とも言えるだろう。


心の健康を少しずつ取り戻し、

今では普通に働けるようになったのは、

私を一番に魅了した、『コムデギャルソン』という

ブランドの服のデザインがキッカケだと今も思う。

8/14/2024, 5:13:48 AM