#2 赤い何か…
たまに暇な時に学校の屋上や自分のクラスからボーッと景色を眺めてるんだけど…
かなり遠くの方に何かが見える…
駅のハズレの所ら辺に赤いものが見える…
屋根に棒が刺さっててるみたいな感じで
棒の先に赤い何かが見える
俺は目が悪いから良く分からないのだが
見た感じ、あの辺は駅のはずれの住宅街なんだが…気になる…
しかし赤い何かは学校が終わる時間には気がついたら消える…
何があるのか近くに行ってみようかな~なんて思い
下校中に、なんとなしここら辺かな?という所に行くのだが …あの辺の道は碁盤目状になってるのと、どこもかしこもパ〇ホームが建てた似たような作りの家が多すぎて分かりにくいのだ
どうしたものか…
とりあえず赤いのが何なのか気になるのである日、目の良い友達に「あの駅のハズレにある赤いの何かわかるか?」と窓から指刺して聞いてみたが…
「どれ?」と言われる…
おかしい?他の人にも聞いてみたが
誰に聞いても
「どこ?」「そんなのある?」
「どこに赤いのあるの?何も見えないけど?」と言われる始末…
あれ?俺にしか見えてないのか?
???
なんで俺だけが見えるんだ…謎だ…
しかし…
ますます気になる…
なんで俺にしか見えないのか…
なんとかして見てみたい…が… あの赤いのは平日にしか見えない…土日には赤いのは見えないのだ…
どうしても確認してけりゃ 学校サボらないといけない…
サボってまで見たいかと言われるとそこまではない…
仕方なく諦めて今度は双眼鏡で覗くことにした
ある日昼休みに屋上から双眼鏡で覗いてみると …
その正体がわかった…
……
……
…なんて都合の良い事は…
…起こらない…
何故か棒が屋根から伸びてるだけで…
赤い何かは見えない…
双眼鏡を離し肉眼でな赤いのは見える…
なんなんだろうアレ…
それからも色々と試したが赤い何か分からない…
やっぱ学校サボらないとダメなのかな?
なんて思ってたが…
…それが何なのかわかった…
教えてくれたのは弟だった
弟はたまに不思議な体験をするやつなので
案外わかるかもと思い、赤いなにかの話をしたら
弟「兄貴もあれ見えてたの?」と言われた
俺「やっぱり?お前見えるの?」
弟「見えるよ…でも見えてる人は少ないかな?」
俺「少ない?」
弟「友達に聞いても、見えないばかり言ってた。調べたところ俺の学校で見えてる人は俺を含めて2人かな?」
弟は霊感が強いので見えないものが見えたり声が聞こえたりするタイプなのだ…
俺「お前が見えるって事は霊の類(たぐい)なのか?」
弟「そうかもしれないし…そうじゃないかも?」
俺「どういう意味だ?」
弟「近くまで行ってみないと区別つかないんだよね🤔」
俺「あの赤いやつ、お前の学校から近いけど区別つかないのか…」
弟「( ゚ー゚)ウ ( 。_。)ン
もちろん俺の学校あそこと近いからすぐ見えるけど区別つけるほど近くはないんだよね」
俺「俺の学校からは遠いから見えないんだよな…」
弟「兄貴、目が悪いからな…」
俺「で…あの赤いの何なの?」
弟「あれ…赤いフンドシ」
俺「(゚д゚)ハァ?」
弟「詳しくいうと、特定の人にしか見えない赤いフンドシの幽霊みたいなもの…かな?」
俺「俺、霊感ないよ?」
弟「ある日、突然目覚めるとかあるかもね?俺の兄貴だしね(笑)おめでとう(・ω・ノノ゛☆パチパチ」
俺「(;-ω-)ウーン…兄弟だからとか関係あるのか?」
弟「霊感あると見えるのかどうかわからないけど、どうなんだろうね🤔ちなみにお父さんには見えないけどお母さんはあの赤いフンドシ見た事あるらしいよ」
俺「(゚д゚)マジカ」
弟「なんでもお母さん見た時は夕方にでかい赤いフンドシが前から飛んできて、そのフンドシから必死に逃げてる人がいたらしく、それ見て必死に笑い堪えてたんだって…フンドシに追っかけられてた人は見えてたんだろうね」
【赤いフンドシ】に追っかけられる人…
その絵面を想像すると…(´^ω^`)ブフォwww
思わず吹いてしまった
俺にしか見えない事に特別感があったが…
どうやら俺の家族には割と見えていたみたいだ
弟「ちなみにその面白シーンに出くわした次の日にお母さんの守護霊…赤いフンドシ装備してたよ」
俺「アヒャヒャヒャヽ(´>∀<`*)ノアヒャヒャヒャ!!腹いてーやめろー俺の腹筋を割る気か🤣」
弟「別に兄貴をシックスパックにエクササイズするつもりないんだけどな…🤔」
俺(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッェオエェー!!
笑いすぎて吐きそうになった…
しかし少しだが 謎が解けた…
まさか平日、教室の窓から見えていたのが
赤フンが たなびいてとは思いもしなかった(*≧艸≦)
赤フン だということが分かった後 面白くなり毎日、観察してたら6時限に時々、赤いフンドシが棒から離れて飛んでいくのが見えた…まさに風に身をまかせ飛ぶように…
ヒラヒラと飛んでいく…
そんな日もあれば
飛んだかと思うと …
それに逆らうように元の場所に戻ろうとバックしているのも見た…
あの赤フン いったいなんなんだ…
意味が分からない…
意思でもあるのだろうか?
霊の類なのだろうか?
弟も同じ時間にその光景を見ていたらしく
弟は、あの赤いフンドシにあだ名をつけた
弟「赤フン一反木綿に決定」
一反木綿(いったんもめん)はアニメ鬼太郎に出てくる
「鬼太郎ど~ん」とか九州弁で話す10mくらいのヒラヒラ飛び回る白い布の妖怪だ
布が妖怪化した付喪神(つくもがみ)みたいな感じかな?
一反木綿とか付喪神
分からない人はググッてくれ∠(´°∀°)/
俺「あの赤い布「鬼太郎ど~ん」みたいな感じで人、追っかけ回ってるのかな?」
弟「しゃべるれるのかな?まあ布っていうかフンドシだけどな…」
俺(´^ω^`)ブフォwww
終始 赤フンにツボった俺なのであった。
そんな感じで 赤いフンドシ改め、赤フン一反木綿は見える人から、どう思われているのか知らんが
今日も時々、6時限目にヒラヒラヒラヒラ 我が物顔でお空を風に身をまかせ飛ぶのであった…。
-おしまい-
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-風に身をまかせ-
5/14/2024, 1:41:29 PM