さらさらと言う単語は、色々なものに使える。
川の流れ、生地の触り心地、話すスピード。
それでも私は、君を表すような擬音語だと思うのだ。
君の少し長い髪の、艶やかな黒髪に似合う言葉。
流れは耐えず、絹のような触り心地で、透き通ったような。
直接言うのは憚られるから、そっと、文章でだけ伝える。
君のその、さらさらとした黒髪が、
目に焼き付いて離れない。
思わず目で追ってしまうほど、その毛先一つに、
心が惑わされる__
書き切って、頰の熱を冷ます。
少しひんやりとしているだろう君の手が、
額に当てられたらいいのに。
「さらさら」 白米おこめ
5/28/2025, 4:37:30 PM