強すぎる輝きは時に目を焼くものだ。
色の付いたフィルム越しに太陽の形を確かめたことを思い出す。
もしかすると、彼女を目にするときもそうすべきだったのだろうか。
僕の目に映る彼女はいつだって輝いていて、彼女のほんとうの形も、周囲のすべても、焼かれた僕の目にはどこかあやふやに映る。
ただ、彼女が僕の目から見ていつだって強く輝いて見えることだけは、確か。
その一挙一動のうつくしさ、僕の知らないものを見てきた深い色の目、弧を描く完璧な唇、何もかも何もかもが、僕にはまぶしすぎる。
けれど、焼かれるとわかっていながらも輝きに惹かれてしまうのは、きっと、人の性みたいなものだ。
20250218 「輝き」
2/17/2025, 10:41:58 PM