書く習慣:本日のお題「たまには」
たまには、別の道を歩いてみる。
忙しなく人と自転車が行き交う大通りの歩道から、一本外れた川沿いの遊歩道へ。
澄んだ水の中をゆったりと泳ぐ魚の姿。鴨の群れがおもちゃのアヒルそっくりにぷかぷか浮いている。
尻尾をくるりと巻き上げた柴犬が、爪をチャッチャと鳴らしながらご機嫌で散歩中。「ご主人、散歩楽しいねえ」と言いたげに、リードを持つ飼い主を時折見上げている。
まだ咲くには早い桜並木を見渡すと、蕾の淡いピンク色で霞がかかったようになっており、開花への意気込みを感じられた。
途中の自動販売機で缶コーヒーを買い、飲みながら歩き続ける。
青緑色の澄んだ川、魚と鳥、もうじき咲く桜。コーヒーの香りと暖かさ。春のいいところを独り占めして、のんびりと家まで歩いていく。
帰宅して服を脱ぐとき、白いシャツにコーヒーをこぼしているのに気がついた。
たまには、こういうこともある。
更に、ズボンのチャックも開いていた。
たまには、こういうこともある。
3/5/2026, 11:13:18 PM