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「現実逃避」

 現実は厳しい。苦しくて辛くて、もう向き合いたくなくて、君の元へと逃げ込んだ。君はいつも、穏やかな笑顔を浮かべて包み込むように優しく私を抱きしめ、弱音を聞いてくれる。君の隣は、いつも夢の中のようにゆったりとした平和な時間が流れる。
 だから最近、不安になるのだ。
 君は本当に存在しているのか。それとも私が現実逃避の妄想で生み出した都合の良い存在なのか。
 そんな不安を抱えながら、今日も私は君の元へ行く。
 君との時間が日に日に長くなっていることに目を背けたまま。

2/28/2026, 4:57:39 AM