パーティ全滅勇者

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流れ星に願いを

私は、祖父の温かい大きな手が大好きだった。
祖父の膝の上は居心地がよくて、小さい頃は祖父がしているズボンのベルトを舐めたりしてよく困らせてた。
鼻が詰まって苦しそうな私をいつも抱きかかえて、私の胸にタイガーバームを塗って心配してくれていた。
私が学校で虐められて苦しんでいる時、そっと背中をさすって黙ってそばに居てくれた。
就職した後、なかなか会いに行けなくて申し訳なかったな。
会いに行くといつも、手を振って嬉しそうな笑顔で出迎えてくれた。帰る時は車が見えなくなるまで外で手を振ってくれた。
亡くなる直前まで強くかっこいい、優しいおじいちゃんだった。
あなたが亡くなって、2年目の4月を迎えました。
もし流れ星に願いをするなら、もう一度あなたに会いたい。名前を呼んで貰いたい。頑張れって前みたいに背中を叩いて励まして欲しい。
あなたが恋しくてたまりません。


4月で祖父が亡くなって2年になりました。祖父は肝臓癌の末期で見つかった時には、時すでに遅く余命3ヶ月もって1年と言われました。
理解ができず、夢の中にいる気分でした。
最期の最期まで弱音を吐かず、闘い抜いた祖父が私の誇りです。

4/26/2024, 8:43:36 AM