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「また明日」

そんな言葉を交わしながら別れる彼らを遠目に眺める。

「また明日」

彼はそれを言って、聞いて、誰を思い浮かべるのだろうか。今別れた友達?それとも。

夕方の風が制服のスカートを揺らす。
この風が、彼の元へ私の声も運んでくれたら。

「また明日。……次は、直接言いたいなぁ」

遠ざかっていく彼の背を見つめながら呟いた、別れ際。

9/28/2022, 10:55:11 AM