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お題「桜散る」

桜散るらむ 桜散るらむ

また、この季節が終わる。
もう気遣いを忘れた笑い声。まだ人見知りを引きずるぎこちなさ。
人畜無害を謳う風が、不躾も恥じず、窓の外から流れてくる。

性懲りもなく散った桜は、未来ある者への気配りか。巣立った者への餞別なのか。 
清楚な振りした桜自身も、ずる賢くも、初々しい芽生えを予期させている。

手付かずなのは、自分だけ。何もなさず、何も変わらず、ただ散りゆく桜に取り残され、空虚な今に、落ちたまま。

恨むのは飽きた。妬むのは諦めた。
夏の苛立ちも、冬の涙も、何の意味もないことは、もう、痛いほど知り尽くした。

だから、せめて、証を残そう。
無意味で、無価値で、何の役にも立たない、身勝手で、下らない、このわだかまりを。

さあ、何をしようか。
何もできなくて、何でもできる、未来も過去も知らない自分。

今の自分は、誰より自由だ。不安も怖れもないのだから

桜散るらむ 桜散るらむ
桜散るらむ 桜散るらむ

4/18/2026, 10:08:04 AM