羽化

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旅の途中

真冬の空
かじかむ手
白い息

駅で偶然、あなたのうしろ姿をみかけた

何年振りだろう

小さかった背中が大きく見えた
あなたの横には小さな子供
あなたのうしろ姿によく似た子供

同じマフラーを巻いて、
愛しそうに笑うあなたと表情

あなたの背中は父親の背中になっていた

ああ、そうか

時は平等に進むのだ
わたしも前を向かなくちゃ

辿り着くのは違う駅。
でもそれでよかったのだと思えた。

さよなら、初恋
ありがとう、好きだった人
恋しい人。

1/31/2025, 2:00:15 PM