わたあめ

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 私は寝坊をする夢をよくみる。旅行に行く日や試験がある日、何かの締め切りの日に寝坊をして遅刻する夢だ。
 目覚めた時点で既に遅刻が決定しているような時間である事がほとんどだ。それでも準備などをしながら、「どうしよう」とずっと考えている。誰かに連絡して…とか、日程をずらしてもらえないか…とか。冷や汗が出て、心拍数が上がっているように感じる。
 たいていは準備している段階で目が覚めるので、その後どのように行動するつもりだったのか、遅刻したら何が起こったのかはわからない。まあ、わかったところで所詮夢なのだが。
 目覚めた後は「遅刻しなくてよかった」という安堵とともに、「せっかく夢の中で身支度を整えていたのに」という残念な気持ちも含まれる。

 遅刻しそうな夢はこれから予定している出来事である事もあれば、現実にはすでに終わっていてる事もある。既に終わっている出来事は現実では遅刻せずに終わっている。現実の世界では遅刻したことはない。普段の遅刻はあるが大事な日に遅刻をしたことはほとんどない。それなのにこんなにも何度も『寝坊する夢』を見るのは、相当寝坊を心配しているのだろうか。別に寝坊して怒られた経験なんてないのに。前世の記憶だったりするのだろうか。

 何度も見過ぎて最近では夢の中で「これは夢だな」とどこかで思っている。さらにそう思って目が覚めてやっぱり夢だったという夢を見る。
 いつか現実に実際に起きたとしても「これは夢だな」と思う日が来るのではないかと心配している。
 そういえば、何年か前に飛行機に乗り遅れた事がある。あれは…夢の話だったか、現実の話だったか…

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お題:夢と現実

12/4/2024, 10:08:13 AM