窓から覗く雪が、今が冬だということを思い出させてくれる。暖かなログハウスの中はオレンジ色の光によって作られたベールで覆われている。
青年は夜の外を窓越しに眺めながら、親友に思いを馳せていた。
親友は「ケジメをつけるため」と言い、そのまま数ヶ月行方不明になっている。
ケジメなんてとんでもない。それは青年が呼び起こしたものだから……
青年は、親友と共に過ごした時間が何よりも尊かった。日数にすればわずか半年にも満たない時間ではあったが、彼ほど波長の合う人間などこの先現れないだろうと確信していた。
傍らで眠る猫を撫でる。
彼の唯一の形見である写真を手に、窓に映る雪を見た。
こうしている間だけは、罪悪感を忘れさせてくれるような気がする。
写真に写った彼は、朗らかな笑顔を向けている。
こうしている間にも、親友はかの世界で戦っているのだろう。それさえも「寂しい」と思ってしまうのは傲慢だろうか?
失った時間というのはどうにも戻せない。
青年は、親友の笑顔を見て、罪悪感に胸を潰されるしか無かった。
《手放した時間》
11/23/2025, 1:35:34 PM