もう昔のこと…
手離した温もりは
知らない胸の中で眠る
僕は君の知らない笑顔と暮らしているよ
君を夕方の乗り換えで見かけるようになって
何時も君はやんちゃんな男の子と二人連れて
改札出たら必ずパン屋によるね
美味しいよね!
相変わらずパン好きなんだね(笑)
知っている?
僕は君たちが来るまでパン屋の常連だった事を…
あれから君たちが毎日来るから…
僕は地下のスーパーでパンを買うようになった
うち家族は不思議に思ってるみたいだ
栄養士の仕事は続けているのかな?
管理栄養士の試験はパスしたのかなあ?
僕が米好きで君がパン好きで…
食卓には茶碗とバケット皿
お茶とココア
バターの薫りと焼き魚の匂い
僕は君と離れてパンを食べるようになったよ…
君の子供たちがアレルギー症状で…
あの日…
君が…
店に入ってきて…
そんな事を耳にして…
君が米粉パンを求めて…
君が店員さんに僕のことを口にした…
あの日
君に気づかれないように…
君の子供たちに涙を気づかれないように…
地下のスーパーのパン売り場へ行った…
涙を流しながらパンを選んだのは
初めてだったよ…
何もできない…
何もしてあげられない…
一緒に住んだ頃によく話したね
「泣きながら食事したら人は強くなる」と
君の子供たちの幸せを心から願うよ
そのパン屋は
姪の玲実の店なんだよ!
あいつ店持てたの!凄いでしょ!
でもね…
君が可愛がってくれた玲実ではないんだ…
店が流行るほどに原価やら税制とか言って…
パンを捏ねなくなったよ…
ただね米粉だけはね…
俺から強く言ってきたよ!
俺はプロでもないのにね…
ナマイキな叔父ですかね…(笑)
米価が上がるのに…
玲実が文句言いながらも
米粉パンの値段を上げずにやってきた
君は栄養士になると決めた時に
世界中の子供の
食物アレルギーを減らしたいと言ってたね
君の子供たちがアレルギーな事…
君らしいや…(笑)
いい意味でね!!(笑)
どうか幸せで…
今以上に幸せになってくれよ…
ありがとう
姪の玲実のパン屋になる夢を応援してくれて!
ありがとう
君が居たからこの地区の子供たちは救われた
ありがとう!ありがとう!ありがとう!
という妄想ストーリーです…
フィクション小説です…
みーちゃんは登場しません
あしからず!(笑)🍀
5/8/2025, 11:24:00 AM