ある古い書物の一節にて。
昔あるところにココという男がおった。
まだ赤ん坊だった男の子はおじいちゃんの背中のカゴの中に入れられ、旅をしつつもおじいちゃんは子育てをしたそうだ。
ある日、山を階段を登っていた。その山は崖で険しい。
いつものようにカゴに赤ん坊を入れ、登っていると、赤ん坊がカゴから乗り出し、崖から落ちてしまったのだ。
慌てて、おじいちゃんは落ちた下の崖、川辺りを探すが、見つからなかった。
1日探していると、一匹の猿が近づいてきた。
その猿の腕の中には赤ん坊がおった。
おじいちゃんは血相をかえて抱き変える。心配だった。
猿にお礼を言おうと思うたが、もう居なかった。不思議だが、赤ん坊は頭のコブ1つでその他の怪我は無かった。
その後、何週間か経って、ココは変身をしてしまう。猿のような怪物になってしまった。
まだ赤ん坊なので、自分がなにをしたのかはわからん。
成長につれて、ココに自分が猿になっても自由に動けることを教えた。どうやら泣いた時や気持ちが沈んでいるときに変貌するようだ。
ココは面白そうな顔でその能力で、人を助けるようになった。
あの時落下したとき、猿がなにかをしたのだろうか。なんとも不思議だ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
6/18/2023, 2:43:00 PM