リーニ

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窓の外を眺める。
自分の瞳に情報が映る、流れ込む。
全てが移ろう。
自分も、あなたも、景色も、そしてこの世界も。
でも、ひとは些細な移ろいを知らない。
肌に触れる温度がほんの1℃程かわったことに気付くひとは、
ほぼいないだろう。
それと同じく、
自分がいなくなっても、たいして何も変わらないだろう。
この世界は、小さなモノにとってあまりにも酷すぎると思う。
例えば、わたしがいなくなったら、
小さな存在である私のために、
君は泣いてくれるだろうか?


           「この世界は」

1/15/2024, 11:05:48 AM