/突然の君の訪問。
いつものように君はやってくる。
誰につけられたのか自分でも分かってなさそうな
その赤い首元を隠そうともしないで。
タバコの煙と共に僕ではない誰かの残り香が肺を侵食する。
1時をさした時計の針の音が微かに聞こえる。
だめだ、飲みすぎてる。君の唇がずっと色っぽく見える。
僕はそれを見つめる。君は何も言わない。
頼むからなにか言ってくれ。冷めさしてくれ。
だめだ、くらくらする。ほんとにだめだ。
僕は軽薄な欲を愛とこじつけるような奴らとは違う。
どうかしてる。僕、君を愛してるのに。
8/28/2024, 4:28:13 PM