終わり、また始まる
それはまるで伝統技能のようだ。
奈良時代から続く槍鉋等の伝統技能は滅び、いつしか台鉋が主流となっている。
その時代の技術が優れていても、新たな便利な道具、そして後継者がいなくなっていくと自ずとその道具は終わりを迎える。
今の技術者だって同じことが言えるのではないだろうか。今ではプレカットが主流となっており、安全に効率的に作業ができる。そのため手加工技術を学ぶ場もほとんどない。あったとしても、就職する会社ではプレカットが多く、実際に手加工できる会社は宮大工くらいだ。図面を書くこともCADを使用すればコピペで簡単に書くことができる。ただ審査する立場が必要だか、図面を書けないのに審査など到底難しい。一つのアイデア技術が、いくつもの既存技術を滅ぼしている。それは生産性向上等良いところもあるが、歴史を守れないという観点では良くもない。つまり技術は取捨選択が必要になる。
3/13/2025, 12:12:25 AM