『手のひらの宇宙』
描かれた 絵と物語 造り出す
手の中から溢れ出す
無限の物語は
広大な宇宙のようだ
まさに手のひらの宇宙
無限の物語を生み出すのは
芸術家たちだけではない
無限の発想と
可能性を持っているのは
誰もが同じだ
それが発揮されないのは
大人になるにつれ
型が出来るからだ
常識が身に付いてしまっている
悪いことではないが
それのない子供たちの方が
奇想天外なことを思い付く
地球は丸い
片方が昼間なら
その裏は夜になる
人間は飛べない
でも鳥は飛べる
生きていれば
いつか死ぬ
当然だ
なんで?って子供に訊かれても
これらの説明は難しくない
宇宙って何?
どうやって出来たの?
神様は本当にいるの?
死んだらどうなるの?
未だに議論がされているもの
別に気にもしていないこと
大人でも不安になったりすること
子供はそこに何でも
疑問を作って自分の頭で
結論を出したりする
でもそんなこと忘れてしまう
疑問をもって
あぁ!こうなのかもしれない!
となったときの子供の頭は
計り知れないだろう
子供は絵を描くのが好きだ
思ったことをすぐに描く
大人は何を描いたのか
よく分からないことが多い
これは何描いたの?
と訊くが 尚更分からない
だって大人は常識を知っている
それが違うことを知っている
でもどこかに
この宇宙のどこかにそれが
常識を覆す意外なものが
あるのかもしれない
子供だけが作れる
手のひらの宇宙
1/19/2025, 4:25:21 AM