テーマ 別れ際に
「あ、流れ星」
天気の良い時の夜、大きい丘の上で星空を眺めていた。ざっと一時間眺めて、丘の上から降りようとし
た。
「...ん?」
丘を降りようとした時、丘の下で何かが光っていた。
「手伸ばせば届くかな」
と思い、思いっきり手を伸ばした。
「あっ」
手を思いっきり伸ばしたせいで、まぁまぁ高い丘から落ちてしまった。
ひどい激痛で足が痺れる。足が取れそうなくらい痛い。そう思っていたら、急に体が軽くなり、痛みが引いた。なんなんだろ。今はそんなことは気にしなかった。
「ありゃとれないな」
僕が5人いて届くか届かないかくらいの高さに光っているものがあった。
「帰るか」
歩いて僕の家まで帰る。
「お〜い」
「久しぶりだな」
全然会えなかった友達。
「まったく〜会うの早すぎる」
「そうか?」
あいつとあってなかった時間は....二年。
「二年って長くない?」
「いや全然みっっじかすぎる」
「..そうなんだな」
「じゃあ」
「あっ、そ~いや天界に行ってきな〜」
「.....ん?」
"天界"?。
僕はまだ人間で
人間で
ん?
ニンゲン?
ふと下を見た。僕の足が透けてる。
「そうだ、あいつと会えなかったのは」
あいつがあの丘で事故死したからだ。
じゃあ僕はあの丘で、
死んでいたのか?
「ㇷㇷ」
あの丘から声が聞こえた。
おわり
9/29/2024, 3:49:05 AM