ame

Open App

軌跡。

歩いた後に、必ずできるもの。でもそこは砂漠のように脆い場所。
私はただ歳をとる。何もなさずに、何にもならずに、何の気なしに死んでいく。その予想とか妄想とか想像とか感覚が、日に日に強くなり、弱っていく。
僕は毎日続ける。好きでもあり、努力でもある。惰性でもあり、苦痛でもある。そんな中でもただ続いているという事実に、救われたりする事がある。
足元の何か脆い場所、液体の溜まる暗がり、踏み倒される草花に虫。
なんとか跡の残るような道を、辿りやすいように魅せながら歩く。
それが善となり悪とされ、光として闇を持つ。表裏一体というように、ただ歩くだけでは物足りないのが、人というもの。
何の気なしに、その、選ばれた道はできあがる。
あとはただ間違えず、その道の上か、後ろか、脇を歩くだけで良い。
100の確率で残るのは、必ず残そうと歩くものの足跡のみである。
さて、我が足元は、道の上だろうか。
我が道は、そこにあるのだろうか。

4/30/2025, 3:38:49 PM