あなたがいなければ、わたしの世界はずっとモノクロのままだった。
わたしなんかにとっても優しくしてくれて、わたしなんかと一緒にいてくれて。
わたしひとりではもう生きていけないの。
だから、ずっとずぅっとそばにいてね。
愛しているわ。
なんて、あなたに言ったのはいつのことだったかしら。
もう覚えていないけれど、それは全部嘘だったわ。
あなたがいなくなっても世界は極彩色で美しく、あなたの存在が霞むほど明るくまばゆく、すてきだった。
わたしの見る目がモノクロだったのね。
あなたに頬を殴られた時、目の前に虹色の火花が散って、目が覚めたの。
ありがとう、さようなら、わたしの王子様!
あなたとさよならしたわたしを、愛しているわ。
9/29/2025, 11:50:25 PM