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こんな夢を見たどこまでも美しい道を母と並んで歩く夢。懐かしさとそのような道を知らないという違和感を薄っすらと無意識に感じながらも、トコトコ歩く足音がどこまでも不思議な感覚でずっと残っていく。偶に吹く風にゆらゆらと髪を揺らしながらどこまでも進む。道の先は見えないがなんとなくぼんやりとした穏やかな時間だけがすぎる。笑い声がする、誰のものともしれないそれはひどく穏やかなそれに耳が引き寄せられる中でふと母がずいぶんと先に進んでいるのを慌てて追う。そんな夢を見てみたい。

1/23/2024, 10:45:35 AM