月を見ている。
(あなたを想っている)
濃い群青にぽつりと浮かぶ淡い金色。
(私はあなたに心惹かれている)
美しいな、と思う。
(それを言葉にするのは難しいのだけれど)
澄み渡って凛と在る月も
(己の中心に凛と立たせた在り方も)
薄雲にかすんだ朧な月も
(時に揺らいで見える心の柔らかさにも)
ああ好きだなあ、と想う。
(尊敬と共感といとしさを覚えた)
大きくてまんまるな月も
(理想を突き詰めて表現する姿も)
大小欠けて変わりゆく月も
(完璧ではない弱さも可愛らしさも)
月の見えない静かな夜も
(隠された本音も見えない感情も)
大切に、目に心に焼き付ける。
(あの時確かに通じ合えた気がするのだ)
月が綺麗ね、と想う夜が
(あなたのことが好きです)
ずっと続けばいいと思う。
(ずっと)
この世界が廻る限りずっと。
(永遠に)
日が昇って月が沈んでも
(これはもはや執着なのかもしれない)
また月は昇り夜空を照らす。
(ごめんね、美しいままにはいられなかった)
そうして季節が巡っていく。
(何年何十年経っても)
今日も明日も明後日も
(きっと毎日思い出す)
また来る冬も春も越えて
(あなたと出会った大好きな季節を)
その先も。
(そして未来を)
(決して忘れない)
『(月よ)どこにも行かないで』
(月が決してなくならないように)
(この想いはどこへも行かない)
(私の心の深いところで)
(美しい月のように毎晩輝くのだ)
6/23/2025, 7:13:07 AM