この町に何かが起きている。
俺が守り続けた平和な町に。
何も変わらないはずのこの町に。
正体も分からぬ違和感を感じる。
最初は1件の老人の行方不明から始まった。
2週間前のことだ。
俺はなんでもない事件だとこの時は思ってた。この町では珍しいがな。
そして先週は3人の行方不明者が出た。何かがおかしい。
そう感じた。
そして今週もまた、1人行方不明者が出た。朝までは目撃情報があったが同棲していた彼女が仕事から帰ってきて、それからいつまで待ってても彼帰ってこなかったそうだ。
俺はこの町から逃げることにした。俺のカンが囁いている。この町にいてはまずいと。行方不明者には悪いが、俺はこの町にいることに無性に不安を感じた。
そして、家内に話し、遠くに引っ越すことにした。
娘が帰ってきたらこのことを話さなければならない。
ずっと過ごして来たこの町、友達と別れなければならないというのは酷な話だが、家族という俺の宝物を守るためにはそうしなければならないのだ。
この町には何かが起きている。
日常に何かが潜んでいる。
俺以外にそれに気づいた者はいるのだろうか。
とにかく、家族を守るのだ。
そして娘が帰ってきた。
俺と家内は言った。
「おかえりなさい」
警官と町
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こんにちは。またはこんばんは。またまたおはようございます。
葛餅 かえるです。
このお話で「町」のお話は終了です。
私はこの書く習慣というアプリに「子猫と町」というお話を書いて始めました。思いのほか書くことが楽しく、
続きを書こうと思い、「私と町」「俺と町'」そして今回の「警官と町」を書きました。一旦ここまで書いて、自分の中ではいい感じにお話を終わらせられたと思っております。「町」というお話の続きを書くかは分かりません。
今後としては、不定期に様々なお話を書いていこうと思うので、今後ともよろしくお願い致します。
誰かに面白い、暇を潰せるようなお話であると感じて頂けることが私にとっての至福です。
11/20/2024, 4:29:58 PM