明日の約束が怖くて、「またあした」とそのたった5文字が言えなかった。
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令和のこの時で、明日不慮の事故で死んでしまう確率はどれくらいのものだろう。0.000109パーセント。これは死なない。そう、死なない。だから明日は当たり前のようにやってきて、そして当たり前のように別の明日がやってくる。
それなのに、それなのに。
明日の約束が怖い。とてつもなく怖い。明日が怖くて、夜も眠れない日がある。歩いていると、ふと後ろを振り向くとそれは闇のような気がする。
私が見えているものだけが、世界かもしれない。私以外、この世には存在しないのかもしれない。これは夢で、起きるとそこに何もないのかもしれない。
どうしようもないことだ。
だけど、そんなことが怖くて。こわくて。
大好きなひとたちに、『またあした』と言えない。
5/22/2024, 1:13:32 PM