よつば666

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お題『一筋の光』

 1学期テスト期間が始まった初日。HR(ホームルーム)後、教室のドアに指を掛けた直後僕はまたしても大神に呼び止められた。

大神「船星〜。話あるから帰らんといてぇ!!」

船星「話って何?僕はありませんけど……」

大神「そう言うなって(笑)まぁ立ち話もなんやし座りぃや」

言われるがまま僕は大神の前の席に座った。
あの遠足以来二人きっりで話をするのは初めてだ。あの時言いそびれた誤解を解くチャンスだ。しかし僕を呼んだのは大神だ。自分の話をするのはそれからにしよう。

船星「失礼します……で話って何?」

大神「お前、最近めっちゃ暗かったやん。ナンパの失敗がものすっごいショック受けてんのかな思うてなぁ。俺そこで思ったんや!もう1回あの子らをナンパしてみようってな!どうや?」

船星「ま、またナンパ!?僕はもう嫌だよ」

大神「何言うてんねん!1回目がダメでも2回目なら大丈夫かも知れんやろ!今度は作戦立ててみようや!」

そう言って大神は僕を強引にまたナンパに誘った。ナンパの誤解が解けると思い一筋の光が見えたのは僕の勘違いだった。

End

11/6/2024, 8:09:48 AM