織姫と彦星が年に一度だけ天の川で逢うことを許された日。
なんとも浪漫がある。
両親からも義両親からも嫌われる私とは違い、織姫も彦星も怜悧で箱入りの親に反抗することを知らなかったに違いない。
私なら、駆け落ちするだろう。
此れは之で面白い物語に成るだろうが、私はそんな結末の物語を残念ながら知らない。
今でも、親に逆らうことを知らずに育った子は居るだろう。親に原因がある場合も在るが、生まれ持った其の子の性質の場合も在るだろう。
私は我が強いからか、よく大人に逆らい、よく大人から嫌われた。今では、笑い話だ。数々の若気の至りについては大人げないと思うが、全く反省していない。あの頃を反省するほど、私は真面目でも善人でも聖人でも無い。若気の至りが有ったからこそ、今が在る。
その事実を否定するほど、私は落魄れていないし、高が己の過去の過ち如きで零落れるつもりも無い。
どんなに滑稽で、愚かで、惨めで、どんな醜態を晒そうとも…私は今と未来を諦めるつもりは、決して無い。
他人に私の生き方を委ねて、堪るものか。 私の生き方は、己が決める。
7/8/2023, 6:59:28 AM