紫陽花や きのふの誠 けふの嘘
人の心の移ろいやすさを詠んだこの俳句を私に教えてくれた友人は
紫陽花を見て自分を思い出してほしいのだと言っていた
結局私は紫陽花のことも俳句のことも覚えてなくて
彼がこの話を再度持ち出したタイミングでようやく思い出したのだった
つまり彼の目論見は失敗に終わっていた
それでも彼がそのような意図を話していたことは覚えていたのだからある意味成功と言えるのだろう
私たちの関係は
またたく間に消えてもおかしくないような
淡く曖昧なもので心地良い
彼にとってもそうであるといいのだけれど
-あじさい-
6/14/2024, 9:52:42 AM