『静寂の中心で』
俺は夢を見た。どこまでも続きそうな真っ白な世界あるいは、自分以外の生命を感じられない無機質な世界、そんな静寂な世界の中心で俺は1人だった。最初は楽しかったさ、誰もいない世界で1人だけだぜ?普段やらないようなことをやったさ、叫んだり裸になって走ったりな。でもいつまで経っても夢は終わらなくて怖くなるんだ。そりゃそうだよな、独りが何十年も続いて楽しい人間は極小数だろう。俺はそんな世界で何万年と精神すり減らしながら生きたさ。そしてふと思ったんだ。これって本当に夢なのか?ってな。それがいけなかった、それがきっかけで俺は壊れた。そんな壊れた俺は歩くことしか出来ずただひたすら歩いたさ、歩いた先は中心だった。なぜかは分からないがそれが理解できた。そこからの記憶は無い。気がついたら元に戻ってた。今でもかんがえるんだ。あの静寂の中心で何があったのかってね
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10/7/2025, 11:06:04 AM