誇らしさ。誇れるものなどとうの昔に置いてきてしまった。それは小さな地域の中で取れた極めてマイナーな部門の賞で、私はその賞の常連だった。だがそれ以上にその先を夢見る私にとって通過点でしか無かった。リビングに飾られた盾たちが、今何者にもならなかった自分を責めてくるような感覚がある。得意だとわかっているのに、それが得意な分野の人の中に入ったらただ凡庸なのだ。まだ私はリビングに両親が飾ってくれた盾や賞状に助けられ、それと同時に傷つけられる。
8/16/2024, 4:43:03 PM