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深夜の遅い時間。貴方と2人で夜道を歩く。街灯も何もなく、
私達の道を照らしてくれているのは、夜空に浮かぶ月だった。
公園のベンチに座り、貴方と月を見る。そうすると、貴方が口を開く。
「たまには夜も良いですね。月で明るいし。」
「そうですね。月が照らしてくれていますね。」
私は夜が好きだ。誰も居なくて、誰にも邪魔されない、私だけの時間を過ごせるから。そして、今日は本当に月が綺麗だ。
月の下の貴方と、太陽の下の貴方では違う。どっちも好きだ。
月は、離れているから綺麗だと思う。だって、近くで見たら、こんな輝きは見れないと思うから。触れられないからこそ
美しい。月にはこの言葉がぴったりだろう。
「僕、月って遠くから見るから綺麗って思うんですよね。」
…!まるで私の心の中を読んだかのような言葉だった。
「偶然ですね。私もそう思ってました笑月の輝きは遠くじゃ
ないと見えませんしね。」
「そうそう笑僕たち似た者同士ですね。」
貴方が微笑む。月に感謝したい。月の輝きがなかったら貴方のこの笑顔は見れなかったから。私は貴方に微笑み返す。
しばらくして、私達はまた歩き出す。今度は上の方まで行ってみることにした。頂上に着くとより一層綺麗だった。
貴方と一緒に月を見る。
「今日は月が綺麗ですね。」
頭の良い貴方はこの言葉の意味が分かってしまっただろうか。それともそのままの意味で捉えるだろうか。なんだっていい。貴方にこの気持ちが届くのならば。そう、思った。
しばらくの間、沈黙が続く。余計なことを言ってしまったの
かと不安がつもる。貴方の方を怖くて見れなかった。
貴方は、私の手の上に自分の手を乗せる。私は貴方を見る。
貴方の顔はまるで少し触っただけで崩れてしまいそうな優しい笑顔だった。見惚れてしまう。貴方の顔から目が離せない。
どんな感情かも分からない。それでも

月の下の貴方の微笑みは、貴方を照らす月と変わらない___





テーマ 君を照らす月

11/16/2025, 10:43:27 AM