海は、広すぎて私達の目では境界線がはっきりしない。見えているようで、見えていない。そんな、曖昧な言葉でしか表現する事ができないのだ。そのため、私は海に来るのだ。自分と海をはっきりと隔てている境界線も曖昧になれと想いを込めて、砂浜から海へと1歩を踏みだす。私の足は、海との境界線を無くしたように見えたが、浅さ故に私という存在は消えていなかった。私は、思わず口から残念と言葉を零してしまった。海よ、君とは1つになれない。お終い
8/23/2023, 1:48:48 PM