星空の下でお前を探す。地上を探せばいいのは俺にとっては幸いである。天を見上げて星から探せと言われても困るだろ。N光年先にいる星が、今は死んでしまったがその光だけを地球に届けている状況かもしれず、「あなたがこの光を受け取る頃には私はもうこの世にはいませんが」そんなのは困るだろ。だからお前が地上に落ちてる星で良かったのだという話になる。一向に見つからないが。お前の名が付いた星が天に浮かんでいればまだ何かの慰めにはなったかもしれない。今日は見つからなかったがまた明日も探すさと重くなった頭をどうにか上げて目配せ一つやれるだろ。でもお前にそんな都合のいい名はついていないので俺は今日も地を這って探している。どんなに素朴に光ってくれても構わないから、俺を呼んでくれと願う。
4/5/2024, 11:23:04 PM