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「あの星は?」
「10位だったかな」
「あっちは?」
「あー………230」
「……適当言ってない?」
「本当だよ」
「もー……。ね、あとどのくらい?」
「……10」
「それも億年?それとも光年?」
「分かってるでしょ」
「はーい」

「ね、この星の光は何処まで届くかな」
「観測できる者が居る処まで、どこまでも」
「そっか。あの星みたいに道標になれたら良いな」
「あんなに流星群が来るんだ、きっと強い光になる」
「ふふ。……じゃあね、お待たせ。さいごのお願いしても良い?」
「もう良いの?」
「良いよ、君まで危なくなっちゃうでしょ」
「……何を願うの、お嬢さん」
「何処かの星でね、この星を観測できたら。
 私の名前を付けてくれる?」
「それで良いの?」
「うん」
「分かった。……ついでに教科書にも載せてくるよ」
「ふふ、ありがと。」

<特別な夜>

1/22/2024, 9:48:54 AM