雪白の月①

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 #海へ

次の日、剛輝と出会った海へ向かった。
あの時はものすごい寒い冬の夜。
今は夏へ移り変わろうとしていた。

「ねー剛輝?あの時この場所で歌ってた曲ってなに?」
『あの曲?まだ作詞途中なんやけどな
なんか頭にたくさんの文字が現れたんよなー。
それを頭に浮かんだメロディに乗せただけなんや』
「あの曲、、、すきだよ?最後までできたら
絶対に聴かせてね?」
『冬までには完成させたいなぁー。
題名は、梨雪と出会った時は冬の寒い時期で
雪が降ってたなぁー。そして満月、、、
題名を考えるのって難しいんやで?笑』

とぐしゃっと笑い頭をかいてる顔がとても愛おしかった。

「ねー?剛輝?またここに来よう?」
『当たり前なこと言わんで?
梨雪をまた連れてきたる。安心せい。
俺はどこにも行かんよ』

と言い肩を強く抱き寄せ頭をそっと撫でてくれた。
またここに来ようと約束をした。

8/23/2024, 11:41:31 PM