中学生の時、マラソンをしていて背後から少し強く吹く風に押されたことがある。
ぐん、と押されて二、三歩つんのめるようになって、風が吹いてるからだと気付いて慌てて姿勢を直して走り続けた。
その大会はなんとか完走出来たけれど、それ以来思いがけない突風が少し怖くなった。
追い風という言葉は、割といい意味で使われている。
人生において何かを決断する時に背中を押してくれたり、何かがきっかけで有利な状況になったりした時に追い風という言葉を使うのだろう。
生憎私はマラソン以外で追い風になった何かを感じたことは無いのだけれど。
人生もマラソンも、自分のペースで進むことが何より大事だと思う。
背中を押してくれる追い風も、強すぎれば転倒の原因になってしまうのだから。
END
「追い風」
1/7/2025, 2:56:18 PM