エッセイ風味

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「脳裏」

帰宅途中に偶然出会った別部署の男性職員と一緒に帰る事になってしまった
何故かシフトが休みの日に会社に来ようとしていたのに、私を見るなり突然ついてきて延々と私には絶妙に分からない仕事の話を振ってくる。その職員の事は距離感がおかしいと思っていたので少し苦手に思っていたが、この件でいよいよ無理になってしまった


それから随分困った。あの件がトラウマになってしまったのだ
帰宅の道は無理矢理何度も使うことで克服し、また普段のルートで帰れるようになった
視界の端に映る男性が全てその職員ではないかと感じて緊張するようになってしまったが、それも昔テレビで言っていた“視界の端の物を脳がイメージで補完する現象”だ!とすぐ当たりをつけひたすら冷静に耐えた
件の男性職員は部署が別だった事もありひたすら塩対応で乗り越えた。上司に相談し、2人きりになる事だけは回避して、気合いでトラウマを捩じ伏せた


数年後、突然件の男性職員に呼び出された。話があるの一点張りで行かないと言っても聞いてくれない。結局待ってると言って何処かへ行ってしまった
そういうところが嫌やねん!永遠に待っとれとも思ったが突然呼吸がおかしくなり、上司に相談し早めの休憩をとらせてもらい、ついでに男性職員の事もお願いした
毎日のトラウマとの戦いで疲弊していた私に完全にトドメが刺された。悔しい

「よく分からんけど“誤解を解きたかった”って言ってたよ」と上司に報告を受けた
私としては“人との距離感が分からないオッサンが新しい友達ができたと舞い上がって、距離感ミスって失敗した”という認識なのだが、どの辺が誤解なのだろうか

結局数年かけてトラウマを捩じ伏せるよりも、退職して相手と物理的に距離を取る方が圧倒的に治りが良かった。それはそうだよね

11/10/2024, 12:11:58 AM