桜散る
散る桜を見ると貴方が亡くなった時のことを思い出す。
『やっぱりお前は世界で一番のドクターだ』
息も絶え絶えの中ゆっくりと言葉を紡ぐ姿。小児科医と女子ゲーマーは泣き崩れ、監察医ですら目を逸らす始末。俺は主治医としてその姿をしっかりと見届けることにした。ちょうど体調も安定して外出許可も出そうとしていたところだった。まるで現実世界から奪い去るかのように。元々細かった体はさらに細くなり簡単に攫われてしまいそうなほどだ。
『なあ…』
「…話すなと言っても貴方は聞きやしないでしょう」呼びますか?
『…たのむ。ほんとうは』知られなくなかった
身の回りの整理は入院前に終わらせていてそれは監察医に預けているらしい。
…嫌なことばかり思い出す。早くクローンもなくなってしまえばいい。
※二次創作で死ネタです。
4/17/2026, 12:16:49 PM