夜になって暗くなり、街の明かりがつき始める頃も好きだが、私はさらに夜が深くなり、街の明かりが少なくなる時間も好きだ。昼間は賑やかな街が、夜になって静かになるのもその良さを出している。
「よくデートスポットで、綺麗な夜景スポットとかあるじゃん?」
「ありますね。今度のデートはそういう所に行きたいのですか?」
「それも良いんだけど、深夜にベランダから見る明かりの少ない夜景も、特別感があって好き」
「あぁ確かに。夜更かしする中でも優越感に浸れますよね」
そんな感じで、夜景についての話をしていた。お互いに好きな物は似ていて、夜景でも都会のネオンが光る街並みよりも、建物の明かりがちらちらと光っている方が好きなのだ。
「夜景デートよりも、私は星空を見る方が好きかな」
「プラネタリウムとかは如何ですか?」
「いいね!満天の星空を見られるところは少ないから、プラネタリウムは大好きだよ」
それなら次のデートはプラネタリウムですね、と彼は微笑みながら言った。
テーマ「街の明かり」
7/8/2024, 11:04:45 AM