酒に酔い痴れる。酒で酔い痴れる。それは、秒針が移動し続けてる未だ生きてる時計を水の中に落として潜らせるみたいなものかな。自分はヤクブツみたいなのは使わないから。高いし、金持ちじゃないしね。安くて口当たりの良い、度数の高いスコッチウイスキーをスリーフィンガー辺りで繰り返して。自殺する度胸も家族を路頭に彷徨わす肝っ玉のデカさも無いからさぁ … チビチビ近付けてんのよ … 中途半端にビビりながら。はははは。良い女ばっかり沢山抱いてきた。金も名誉もねえくせに。べしゃりばっかでその気にさせて。煙草は腰痛のお陰で6年くらい前にやめれたよ。酒は増えたが煙草とオンナはもう欲しくならなくなった。ずっと一緒に頑張って来た女房の、若し俺が逝亡くなったらのそのあとの … ペチュニアの様にやわらかく、そして時に向日葵の様に頼もしくて可愛らしいあの笑顔をどうしたら護れるか … … … それを念うと全身を煙の様な黒闇に包まれていく様な感覚に陥る。もう何も要らない。他には何も要らないから女房とそして女房が産んだふたりの可愛い娘たちの前途だけ … 神様仏様 … 護ってもらえるなら今この瞬間に私の命を差し出してもいい。いや、差し出します。この世に、私個人としてはその家族以外は何の未練も無い … … ……… はあ … それから ……………
9/1/2025, 1:47:10 AM