声が枯れるまで
もう行ってしまいましたよ。。ぼっちゃん…
ばあやからそんなことを言われた
私はあの方に別れの言葉をしていない
もう2度と逢えないのに
私は私の責務を全うするのだ
ただ、心が痛む
私は気づいたら走っていた
あの方いや、あいつとの別れを
俺とあいつはずっと一緒に過ごしてきた
ただあいつは父さんの上司に買われた
理由は跡取りだ
もうこのまま会えなくなる
「まさとー‼︎」
ユウくん来なかったなぁ
私はもうここを出る
長く学んだ故郷に別れを告げる
一緒に育ってきたユウくんに別れの挨拶はできなかった
ユウくんは優秀で16の若さで他の大人よりも仕事をしている
黙って行けば良かったな
ユウくんとまた話したかったな。。
「まさとー‼︎」
ゆうくん?
え?
なんでこんなところに
危ないのに
俺は最後にあいつへの敬意を込めて
ユウくんは僕に何も言わずに手を上げた
(またね。。)
ゆうくんーーー
僕は叫び続けた
どのくらい経ったかわからないくらい
もう声が枯れてる。
ありがとうユウくん
まさと。
「ゆうくんーーー「
はは。
あいつはいつだって優しいな
俺は敬意を込めて左手はあげ
右手で敬礼をし、感謝とこれからの成功を願った
10/22/2024, 9:28:26 AM