世界の終わりに君と恋した
恋に落ちてからだった
本当の絶望が始まったのは
それは世界の終わりのようだった
君は怖いほど欠点がない人だった
私は何より君を失うことが怖かった
君がいない世界ではなく
私を愛してくれる君がいる世界でしか
生きられない身体になってしまった
そんな自分の傲慢さに絶望した
気づけば私はただの臆病者で
君はただの聖人でしかなかった
君が最後に私を抱きしめて言った言葉
「本当に心から愛してる」
世界の終わりに幸せの絶頂を迎えることが
私が犯した罪の残酷さを表していた
6/7/2024, 10:36:56 AM