天寿を全うするまでに襲いかかるであろう、あらゆる困難を想像する事は簡単だ。その妄想にいちいち焦り、絶望し、自ら命の火を消してしまった方が楽だと思うことは、誰しも経験があるのではないだろうか。
どういう選択をするのが最良なのか、生きている瞬間瞬間ではとても気づけない。後悔することもある。
後悔を経験として受け止める事ができたり、できずに心の傷として残ってしまったり、自分を許す事ができたり、他人の力を借りて慰めてもらう事もある。
精神がどれだけ疲弊しても、一晩中眠れなくなっても、明日が来て欲しくないと願っても、それでも心臓が脈打つことを知っている。
だから鼓動を打ち続けている間は、せめて自分という人格を他人に預けず、自身で手綱を握り、できうる限り、真っ直ぐ生きて行きたい。
最期の時、恨みや未練を残すのではなくて、自分はあの時ああして良かったと思えるように、自身にとっての最良の選択をしていきたい。
▼命が燃え尽きるまで
9/15/2023, 7:59:39 AM